久保 修
1951年、山口県美祢市に生まれる。大学建築科在学中に切り絵に出会う。切り絵を制作する中で、人生の師である小松左京先生や恩師の須田 剋太先生に出会い、多くの事を学ばせていただいた。両氏の支えもあって1984年から1年間スペインへ遊学し、初めての海外での生活やデッサン教室などで学び、画家として生きるという意義を痛感する。その後は、スペインで学んだ素材なども新たに取り入れて制作し、独自の混合技法(ミクストメディア)を確立させた。
2009年に、文化庁 文化交流使に指名されニューヨークを拠点にアメリカ各地において文化交流活動を行う。それ以降、海外でも活動の場を広げており、アメリカ・スペイン・ポルトガル・フィリピン・マレーシア・ウクライナ・ロシア・イラン・キューバ・トルコ・ジョージア・中国・シンガポール・インドネシア・サウジアラビアなどにおいても、ワークショップやレクチャー、展覧会なども開催し、切り絵を通じて文化交流活動を行っている。
海外での代表的な展覧会としては、2012年日米桜寄贈100周年記念事業としてニューヨークの「エンパイア・ステート・ビル」において展覧会を開催、2014年ロシア・モスクワ国立東洋美術館において展覧会を開催する。様々な活動が認められ、2016年11月フィラデルフィア日米協会より国外では初の「最高芸術賞」を受賞。
2019年には山口県文化功労賞・文化庁長官表彰を受賞。2024年には、外務省より外務大臣表彰を受賞する。
ふるさと切手「隅田川花火・朝顔」、「深川八幡祭」、「天神祭」や年賀状のデザインなどに採用される。その他 商品パッケージデザインも担当するなど多方面で精力的に活動している。